会津みしらず柿とは?

晩秋に旬をむかえる『会津みしらず柿』は、会津を代表する特産の柿です。
さらに、そのおいしさを引き出すための過程がちょっと珍しいくだものです。

 みなさんは、さるかに合戦の柿のように木に実っているものが赤くなったら、甘く食べられると思いませんか?
 甘柿はそうなんですが、でもこの「会津みしらず柿」は違うんです!
 畑で実るオレンジ色に染まった果実はとってもおいしそうですが、「渋柿」なので収穫してもそのまますぐに食べることはできません。

 おいしくなってもらうためにはちょっとした”おもてなし”が大切で、まだ渋い柿たちをやさしく丁寧に箱へとお迎えし、専用の焼酎でもてなします。
 そしてほろ酔い状態のまましばらくのあいだそっと寝かせてあげると・・・あら不思議!!
柿たちの酔いが醒めたころにはすっかり渋みが抜け、箱入りの時とは打って変わって一層色づきもよくなり、とても甘くてとろけるような食感と芳醇な味わいを醸しだしてくれるんです。
 お酒の力で己の真価が覚醒する、とっても不思議な柿です。

 さらに、時間の経過とともに食感と甘みが徐々に変化していき、そのみずみずしい味わいは他の柿とは一線を画す、独特で個性あふれるおいしさ!
 まさに「おいしさを育てる柿」です。

脱渋と食べ頃

会津みしらず柿は渋柿のため、おいしく召し上がるのに”脱渋”が欠かせません。
箱詰めして専用の焼酎をかけ、封をしておよそ2週間ほど寝かせる必要があります。
必ず箱に記載の開け日になってから開封してください。』
なお、開封したてはうっすらと渋味を感じることがありますので、開封したらフタを開けたまま半日ほど酔い覚ましをしていただくと、より一層美味しく召し上がれます。
万一渋味が強く感じられましたら、2~3日ほど天日に当てていただくと、おいしく召し上がれます。

もともとの柿の熟れ具合にもよりますが、時間の経過とともに硬めの実から滑らかでみずみずしい実へと変化していきます。
特にみしらず柿は滑らかで上質な食感が特徴ですので、表面がやや赤味を増して包丁を入れたときにガリガリとしないくらいがおすすめです。
硬めがお好みの場合は、お早めにお召し上がりください。
ぜひ、あなた好みの熟れ具合でお楽しみください。

お召し上がり方アレンジ
・スライスした柿とキュウリなどと一緒にマヨネーズであえると簡単で美味しい柿サラダの完成!
・ほどよく細かく切った柿をプレーンヨーグルトに混ぜてやさしい甘さのデザートに!
・柿をさいの目に切って「あんこ」とあえてお手軽スイーツはいかがでしょう!
・熟した柿を冷凍してシャーベットで召し上がることもできます!
みしらず柿はそのままでも料理やスイーツとしても、幅広くお楽しみいただけます。